……ゴンはフクロウ男をぶっ飛ばして、「NGLまで飛んでけ」と言っているが(22巻164頁)、 まったく無茶な注文である。筆者も戦っている場所が「国境付近なだけに…」と 思っていたが、地図を見てもらいたい(19巻12頁)。何と三ヶ国も挟んでいるのだ(笑)。
……これから出没するであろう、5名が「8-@」の扉絵に記されている(22巻190頁)。 そのうちゴンを尾行している1名については、ヒントが非常に多い。
まず、キルアを「師団長クラス」と評価している(22巻121頁)ことから、 キメラアント事件にかなり深くかかわっている人間か、もしくはキメラアントそのもの であることが解る。続いて「今度は2匹 どうする……?」とあるが(同133頁)、 これだけでは特定できない。ゴンを試そうとしているのは確かなようだ。 ところが、次の独白は大ヒントである(同149頁)。「これが奴らの真の二段攻撃…」 といっていることから、人間とは思えないほどキメラアントに熟知していることが解る。 そして、最後の「使えるな」(同165頁)と以前の「王を狩に来たか……!?」 「ならばこのまま放ってく手はねェ……」(同120頁)の2つと合わせると、 王を倒すパートナーを探していて、それに攻撃力の高いゴンを選んだ、 ということになる。しかし、人間かキメラアントかは断定できない…… と思っていたが、改めて彼の独白に注目すると、決定的な一言があった。
「2対1は望むところじゃねェ」(同120頁)である。 「王を狩に来た刺客」から見れば、一発で敵と断定される見た目の持ち主なのだ。 つまり、王に恨みを持つキメラアント、それも部下を持っている兵隊長、 師団長クラスなのである。
さて、残りの4名は一体どういうキャラクターなのだろうか。 これに関してはあらゆる可能性が考えられる。
流星街に出没していない旅団員の数がちょうど4人である。 そして、シャルナークに「こっちの仕事手伝わないか」ともちかけていることから (22巻100頁)、そこそこキツい仕事をやっているようだ。 ただ、メンバーがノブナガ、コルトピ、マチ、フランクリンである。 コルトピやマチは、そもそも戦闘タイプではないし、フランクリンも見た目に反して、 それほど好戦的なタイプではない。唯一ノブナガが随所に好戦的な性格を見せているが、 実際やっている(やらされている)仕事は二重尾行の囮側(10巻139頁)だった上に、 「また団長にしてやられたよ」(同)と、しょっちゅうそんな目に合っているようだ。 これは、好戦的な上に沈着冷静なフィンクスやフェイタンと比べて、 ノブナガのような戦闘一直線タイプに、あまり魅力を感じないためだろうか(笑)。
ともあれ、上記からこのメンバーが戦闘班に回されることは考えにくい。 よって、この4名は幻影旅団ではなさそうだ。
コルトの話によると、現存する好戦的な師団長は8匹である(22巻173頁)。 そのうちザザンは倒され、レオル、ヂートゥはマップに記載されている。 すると残るのは5匹、マップ上の「?」の数と一致するし、上の記事でもその一つは 師団長である可能性が高いと断言した。また、レオルやヂートゥのように ハンターに遭遇、手傷を負うなり念による枷をかけられたりした師団長があと2匹いる。 少なくともこの2匹は王を目指していても不思議ではないし、 実際に首都にある2つの「?」がその師団長かもしれない。
師団長といえば、女王擁護派でハンターと協力している師団長もこれまた4匹である。 コルト、ビホーン、タコ(仮)、アライグマ(仮)がそれだ。あるいは「その1」は この中の1匹である可能性もある。しかし、彼らは女王の死に際して王を恨むことはなかった。 彼らが駆けつければ心強い戦力になるだろうが、その可能性は薄そうである。
以上を総合すると、4名のうち、2名に関してはハンターに遭遇した残りの師団長 かもしれない。しかし、その他の師団長はむしろ王の怖さを知って、あるいは 王そのものに興味がなく、わざわざ近寄らないのではないか、と思われる。
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